ダンパーペダルの効果 第1文字がメーカー名の頭文字,ハイフォンに続くアルファベットが音名で 続く数字がオクターヴ位置を表す. 各ファイルに2音ずつ入っており, 第1音はダンパーペダルを踏まずに打鍵後2秒程度で離鍵した場合の音, 第2音はダンパーペダルを踏みこんだ状態で打鍵し,ダンパーペダルを踏んだ状態で 適当な時点で離鍵した場合の音である. ダンパーペダルを踏んでいなければ,離鍵した段階でダンパーが働いて,弦の振動が 抑えられるが,各ファイルの第2音目はダンパーペダルを踏んでいる状態なので, ダンパーは働かず,音は持続する. ダンパーの効果は低音ほど知覚的に顕著で,極高音ではダンパーの効果はほとんどわからない. 音を延ばすと,一般に複弦によるうなり(振幅包絡のゆっくりした増減)が見られる. 振幅包絡が上下対称になる場合(SteinwayのC3など)とならない場合があるが,これは 調律の仕上がりの微妙な違いで,知覚的な違いは感じられない.